2014年6月8日日曜日

聖霊降臨の主日

今日は聖霊降臨祭をお祝いする主日です。復活節は50日間お祝いしますが、その最後の日曜日が聖霊降臨の主日です。聖霊降臨祭は過越祭から50日目にあたることから五旬祭(ペンテコステ)とも呼ばれます。

今日の後藤神父様のお説教をご紹介します。


『昨日のニュースでは、安倍首相がバチカンを訪れフランシスコ教皇と謁見し訪日を要請したところ、教皇様は「ぜひ日本を訪れたい」と前向きな考えを示したということが報道されていました。先日当教会で講演された京都の司教様がお話されていた高山右近の列聖の実現にも期待が持たれるのではないでしょうか。
 教皇様は、バチカンを訪れる巡礼団の信者の皆さんに講話を続けておられます。そのことがカトリック新聞で毎週記事になっています。聖霊降臨が近づいたこの3週間ほど前からは、聖霊についてお話を続けられています。聖霊には七つの賜物があり、上知、聡明、賢慮、勇気、知識、孝愛、主への畏敬という言葉が使われており、かつては公教要理でも触れられてきました。
 最初に教皇様が話された賜物の一つは、「聡明」についてでした。この賜物は信仰と洗礼を通して、神の祈りに与かることによって得られる、というお話をされたようです。神の愛の計画が、人生の中でどのように示されていくか理解できるようになるために、聡明の賜物が私たち一人一人に与えられるという内容でした。そして先週は「知識」の賜物のお話があり、神が創造したこの世界を前提として、環境汚染による自然破壊に触れて、創造を通して神の愛の偉大さや、神の全ての被造物との深い関係こそが、人々が理解する助けとなるのだ、そのためにこの「知識」の賜物を私たちは大切にしていくべきなのだ、というお話をされました。聖霊の七つの賜物は、私たちは洗礼をとおして既にいただいているのですが、堅信の秘跡によって洗礼の時にいただいた恵みがさらに深く力強いものとなっていきます。
 
 さて、今日は聖霊降臨をお祝いする主日ですが、皆さんは聖霊降臨をどのようなイメージで捉えているでしょうか?
 聖霊降臨は、主の復活から7週間後に起こった出来事です。7週間の間、イエスの復活の姿を目の当たりにした弟子たちは、それまで支配していた不安から、深い信仰へと変えられていきました。使徒行録によるとイエスは40日間、弟子たちと共にいたと書かれています。
 イエスは聖霊について、既に最後の晩餐のときに弟子たちに話されていました。地上の生活を終えて父なる神の元に帰ったときには、あなた方に聖霊を遣わすと約束されていました。その約束の実現が今日の聖霊降臨の出来事につながっていきます。弟子たちは聖霊降臨によって新しい賜物をいただき、聖霊でいただいた恵みがさらに深められ、そして強められ、新しい出発の準備をすることができました。聖霊降臨を迎えた今日からの福音は、福音宣教に情熱を持ってはたらく弟子たちの姿が語られていきます。
 イエスの目的はただ一つでした。この地上においては、父なる神の世界を教え、説き、愛を持って導き、この地上での生活を終えて父である神の元へ帰るということでした。弟子たちは、主イエスが父なる神と共にいると理解したときに聖霊をいただくことになりました。今日のヨハネの福音では、復活したイエスが弟子たちの前に現れ平和の挨拶をした後、息を吹きかけられたとあります。イエスは最後の晩餐で約束した聖霊を息を吹きかけるという行為で実現されました。
 また今日の福音の最後では、聖霊の罪の赦しについてを、私たちに深く語りかけています。罪を犯すことは、私たちを神そして教会共同体からも遠ざけてしまうということを心に留めておく必要があります。だからこそ罪に打ち勝つには、神の息吹を受け、罪の根源となる悪しき心を変えていかなければならないと思います。
 私たちは、聖霊を受けた弟子たちを見つめながら、主がどんなときでも私たちと共にいてくださる、そして主が私たちにも聖霊を遣わして下さったことを確信して、信仰の喜びを歩み続けたいと思います。』


御ミサの後、年2回の大掃除が行われました。
今回は、たくさん方のお手伝いをいただきました。
大掃除が終わった後、B地区の皆さんが用意していただいた昼食をいただきました。


秋の大掃除もよろしくお願いします!