2013年11月17日日曜日

年間第33主日 「終末について」

フィリピンのイースタービレッジを訪問されていた祐川神父様が帰国され、今日の主日ミサを司式されました。


開祭のご挨拶で、「今回のフィリピンを襲った台風で、日本の多くの皆さんからご心配の連絡がありましたが、イースタービレッジのあるミンダナオ島には全く被害はありませんでした。しかし、私も訪れたことがあるタクロバン市があるレイテ島などでは甚大な被害が報告されており、まだ全容さえはっきり分かっていないようです。被災された方々が希望を見い出せるよう今日のミサでお祈りしましょう。また今日のミサ献金は、カリタスジャパンが行っている救援募金に当てることにしています。」というお話がありました。

祐川神父様のお説教の一部をご紹介します。

今日の福音書(ルカ21・5‐19)にある終末の話を、私は子供の頃とても恐ろしい思いで聞いたことを覚えています。
ルカ福音書は、イエス様が福音書の中で言われている神殿の崩壊等の出来事が実際に起こった西暦70年以降に書かれたという背景もあり、”終末”について非常にリアルな表現がされています。しかし、ヨハネ黙示録の終わりは、「主よ、来てください(マラナ・タ)」で結ばれており、終末における神の国の勝利、すなわち希望について示されています。

ミサの中で毎回唱えている「回心の祈り」について改めて考えてみましょう。
「兄弟の皆さんに告白します。わたしは、思い、ことば、行い、怠りによってたびたび罪を犯しました。・・・・」と唱えていますが、
イエス様の教えである愛をもって、”思って”いるでしょうか?心の中でいつも他人の欠点や過ちばかりを非難していないでしょうか?
”ことば”でも同じようなことをしていないでしょうか?
人の欠点や不足している点を、思いやり補うような行動をしているでしょうか?
そして、愛をもって”思い”、”ことば”、”行い”をすることを怠ってはいないでしょうか?
典礼暦の一年の締めくくりに、「回心の祈り」の意味を改めて思い起こし心がけていくことで、私たちの共同体もより良いものとなっていくものと思います。